しらゆき姫の秘密
この絵は、水彩のぬらし技法で描きました。
しらゆき姫の物語のイメージを、色環として描いてみたかったのです。
はじめに、毒入りの林檎を赤と青で表現してみようと思いました。
片側はおいしそうなオレンジ~赤に、
毒のある片側は青~紫に。
そして、
赤いりんごには、若く初々しい少女が、
青いりんごには、白髪の老婆のイメージが、
色に導かれ、おのずと立ち現われました。
この色の環は、「色の結び」と関連しています。
http://color-meditation.net/index.php?go=m05OUo
http://color-meditation.net/index.php?go=HZ9Tsl
この色環では、
黄から赤のグラデーションは、現在に向かって流れてきます。
青から紫のグラデーションは、過去に向かって流れていきます。
その両方の出会うところが今です。
このふたつの色の流れの間に、像の色である桃色と緑が包まれています。
しらゆきひめの健康な肌の色と、老婆の青ざめた肌の色です。
この色環では周囲に灰色がありますが、
しらゆき姫の画では、”虹の向こう側”~紫のバリエーションで描きました。
この画を描きながら、ふと思いがよぎりました。
互いに鏡として向き合う白雪姫と魔女は、
実は、同じ人物なのではないか…と。