新人コンサートが無事終わりました。
大切なクリスマスの日に、足をお運びくださった皆様
本当にありがとうございました。
ティアラこうとうは、都心にもかかわらず(スカイツリーが近くに見えます!)
すぐ目の前が猿江恩賜公園。
雑木林に囲まれたとても美しい会場でした。
そして、小ホールに置かれたグランドピアノは、
C.BECHSTEINドイツ語?? 私には見たことがない名前…
本番前の30分間のリハーサルで、初めて触れてみてびっくり!
今まで弾いたこともない感触だったからです。
ちょっとしたタッチでは跳ね返されそうな抵抗感。
噛みきれない分厚いステーキみたい!
そして、渋いしゃがれ声の低音…
私の印象としては、
犬に例えれば、ブルドック。
人間だったら、顎と”おでこ”の張った、ごっついドイツ人のおじさん!
お友達になれるかしらん…
ペダルの響き具合を試したりして、
いよいよ本番。
”ステーキ”にがっつり体当たりで挑みました!
思いがけず、優しく弾いた高音が美しく響いたような…
ところで、ベヒシュタインを調べてみると、
やはり、ドイツのメーカーでした。
そして、創立者のベヒシュタイン氏は、
ジャーン!
私のイメージ通りのおじさんでした!
<ウィキペディアより>
C. ベヒシュタイン・ピアノフォルテファブリック(C. Bechstein Pianofortefabrik)AG、通称ベヒシュタイン(Bechstein[1])は、カール・ベヒシュタインによって1853年に創業されたドイツのピアノ製造会社である。
1853年、カール・ベヒシュタインによってベルリンで創業した[2]。創業当初からそのピアノは音楽家たちに高い評価を受け、ハンス・フォン・ビューローは「ベヒシュタインピアノはピアニストにとって、ヴァイオリニストのストラディヴァリウスやアマティのようなもの」と評している[2]。
フランツ・リストはあまりにも激しい演奏を行うために当時のピアノでは耐えきれず、一晩の演奏会で何台ものピアノを必要としていた。これを見たカールは激しい演奏にも耐えられ、かつ繊細な演奏にも対応できるピアノを開発し、「フランツ・リストの演奏にも耐えられるピアノ」として著名となった[3]。リストは「28年間貴社のピアノを弾き続けてきたが、ベヒシュタインはいつでも最高の楽器だった」と述べている。
クロード・ドビュッシーは「ピアノ音楽はベヒシュタインのためだけに書かれるべきだ」と言う言葉を残している。この高い評価によって事業は順調に拡大していった。ヨーロッパ各地に支店や音楽ホールを開き、王室御用達となるなど高い名声を誇った[4]…
響板が音色を作り出すという哲学のもと、頑丈な鉄骨フレーム、高いテンションの弦、総アグラフの採用などによって弦の振動をあまり鉄骨フレームに響かせずに透明度の高い音色を実現していた。また音の立ち上がりが早いのもこのピアノの特色であり、音響効果の高いホールでの使用を念頭において設計されている…
なるほど~!
こんな希少な楽器で、ドビュッシーを演奏できたのは、幸運だったのかもしれません。
実は、今回演奏したドビュッシーの『アラベスク』と『月の光』は、
弾いているうちに、ドビュッシーのフランス語の歌声のように聴こえてきて
なりませんでした。
ちょっとくぐもったフランス語は、ベヒシュタインの独特な渋みと優しさ
が混じりあうような響きに合うのかも…
これからいろいろなピアノと出会えるのが楽しみです。
出会いといえば、ユーフォニアムを演奏したやまぐちさんから、
挨拶がてら、
「りんりんりんご、勤め先の音楽付属幼稚園(?)にあって知ってましたよ~」
と声をかけていただきました。
びっくり~!