ぱいくんとぱいちゃんは、おっぱいがでるためのお仕事をしている という設定の絵本なのですが、
作者さんより、
☆現実的ではない想像の世界ですが、ぱいくんとぱいちゃんのお仕事のワンシーンで、ミルクのような白い液体の入っている容器を、二人が一生懸命、混ぜているような(またはお料理をして、ミルクを作っているような)シーンも、どこかに載せていただけたら嬉しいのですが…..
というご希望がありました。
さて、いざ描こうとすると、粉ミルクを混ぜているような感じになってしまい、何とも言えない気持ちになってしまいました。
はじめてのお産の後、すぐには母乳が出ず、夜通し絞ってやっと哺乳瓶の底の方に少しだけ溜まった初乳を飲ませこと。
病院での出産だったのですが、母乳が足りないからと、看護婦さんがたくさんのミルクを与えてくれ、口惜しかったこと。
母乳よりも粉ミルクの指導をたくさん受けて、母乳で育てようという気持ちがくじけそうになってしまったこと…
など、いろいろなことを思い出したのです。
ミルクはミルクでも、このお話は母乳です。
そもそも、母乳はどのように作られるのでしょうか? そう言えば、母乳は血液から作られる ときいたことがあります。
母乳について少し調べてみると、
…出産を終えると、女性の体内では「プロラクチン」というホルモンが分泌され、これによってたくさんの血液が乳房に流れ込み、母乳が作られる。このとき、「オキシトシン」というホルモンも分泌されて、乳腺で作られた母乳を乳頭に押し出す働きをする。この二つのホルモンの働きによって母乳が分泌される。血液というと、赤色のイメージだが、母乳の成分はタンパク質、栄養、白血球のみ。赤血球は吸収されないため、母乳は赤くならない…
赤い血液から、白い乳に変化する、なんだか不思議ですね。
そういえば、上の子がまだ小さい頃、生まれてくる前後のことを話してくれた時期がありました。本当かそれともファンタジーかはさて置き、その話の中で「あのね、血の道を通ってきたんだよ。赤い道とね、青い道があるんだよ…」と言っていたのを思い出しました。
赤い血液の中には、丸い血球が流れています。そして、血液には、動脈を流れる赤い血と静脈を流れる青っぽい血があるはずです。
赤と青、それに何があれば、白になるのでしょうか?
絵の具の赤と青と黄が混ざると、黒~灰になりますが、
色光の赤、青、黄が重なると、白になります!
そうか…
私の中で、何かがつながってきました。
白いミルクの粉を混ぜるのではなく、
もっとミクロの丸い赤や青の光の粒に、黄の命の息をふきこんで….
そんなイメージが…。