『ももたろう』を絵本にしました。
『あかずきんちゃん』に続いて、メルヘンシリーズ第二作目です。
今回も、色彩の性質から、物語の登場人物などを表現してみました。
1場面
おじいさん、おばあさんは、青紫と赤紫で描きました。
紫によって、精神的なもの、英知、賢さを表せたらと思いました。
2場面
桃が流れてきました…桃色は 人間の肌の色。緑は植物の色ですね。
3場面 赤ん坊が生まれました!
赤ん坊は、その通り真っ赤で描くのがぴったりですね。
赤はいきいきとした命の活力そのものです。
4場面
4場面
ももたろうは、桃をそのまま変身させました!
きび団子は、黄金色。
それは、おじいさんおばあさんからもらった、知恵であり、愛情であり、
価値あるもの、光そのもの とも言えるかもしれません。
5場面
犬 きび団子は、輝く月のように。
6場面
さる 夕日のように。
7場面
きじ 輝く太陽のように。
象徴的に表現しました。
8場面
いざ、鬼ヶ島へ!
皆が乗っている舟も、大きな”きび団子”のようですね。
一方、鬼ヶ島は、朱色の炎と合わさった藍色で黒々としています。
9場面
鬼ヶ島の闘いを、青とオレンジのコントラストでドラマチックに。
鬼達の表情、けっこう気に入ってます(笑)
10場面
家路。舟は輝く黄色(白金色でしょうか)
舟に乗っている皆を桃色に包み、
桃のように描きました。
空の太陽は赤ん坊と同じ赤色です。
川の流れの青色は富士の青になり、
空はきぎ団子の黄金色です。
第11場面
赤ん坊の 赤、鬼の激しい赤や朱色、それらに対し
成長した桃太郎は、人の色である桃色~肌色で表しました。
色彩でももたろうを描いてみて、色の持つ象徴的な力と
メルヘンの持つ深い英知が、おのずと響き合うのを、
改めて感じました。
これからさらに、
いろいろなメルヘンの秘密を、
色彩で紐解いていきたいと思います!