2/13(火) に、バレンタインデイ・ジョイントコンサートに
出演いたしました!
会場は、池袋駅東口からすぐ、としま区民センター小ホールです。
当日はとてもよい天気でした。
3時過ぎのリハーサルの後、近くの喫茶店で食事をとり、
開演は6:30
楽屋は、舞台のちょうどピアノの壁を隔てた真後でした。
6:50、いよいよ私の出番です。
ラフマニノフの音『音の絵』
音で描く画家 というイメージにするために、
今回の衣装は、
胸にはコサージュの花のかわりに色鉛筆
手には使い古しの平筆を持つことにしました。
椅子に座ると、まずは筆を構えます。
ところが、
椅子が低い!?
リハーサルではちょうどよかったのですが、
前の伴奏の方が低くされたようです。
くりくりハンドルは、どちらまわし??
あれ、低くなっちゃった…!
何とか何度も回し、ようやく高くなったのですが、
あまりに時間をかけすぎるわけにもいきません…(汗)
いつもよりちょっと低いな~ と思いつつも、
筆をピアノの肩に置き、
演奏をはじめました。
象牙の鍵盤の、YAMAHAグランド…
紙の上においた絵の具が広がり溶けていくように、
音が空間の中に広がっていきます。
ラフマニノフの哀愁をおびた独特な音の響きに、
私は、深い山奥にきたような感覚に誘われます。
木々をくぐり、渓谷を抜け、道なき道を歩んでいくうちに、
急に雲行きがあやしくなり、雷鳴がとどろき始めます。
雷鳴のような低い音と、稲光のような高音
鳴きかわすような、呼応するふたつの旋律を抜け、
ぬれた木々の葉からしたたる雨のしずくや、草のにおい、
立ちのぼり、流れていく霧を、心で追いながら、
最後の和音が、かすかに、遠い空間へ響いていきます。
そして、
再び筆をとり、宙に虹の孤を描き、
虹の彼方に OVER THE RAINBOW
に入りました。
ジャズ風のアレンジです。
雨上がりの大気の中に、
現れた虹の橋…
私は、いつも ずっと…
虹の向こう側を、追いかけているのです。
いつもとちがう椅子のポジションのせいか、
雨に濡れた山道の岩場で、思わず足が滑りそうになりながらも、
なんとか弾き終えたラフマニノフの音空間。
OVER THE RAINBOWでは、
終わりの駆け上がる音階の余韻で、
虹を表現したのですが、
イメージは伝わりましたでしょうか…
おいで下さった皆様、
本当にありがとうございました。
私は 響きわたる光 色 音 で描く画家 めるへんまーらー!