今は中3になる娘が2歳の時、
『りんりんりんご』は出版されました。
りんりんりんごができたばかりのその頃に、
以前のブログに掲載した記事を、あらためてご紹介します!
共同創作者でもある、2歳の娘です。
なにしろ、胎教中から母親が、
りんりんりんごのテキストを、
ああでもないこうでもないと呪文のように
つぶやくのを聴いていたためか、
話し始めの言葉は、
ママ、マンマ、それから、インゴ(リンゴ)でした。
この子にとって、赤くて丸くて甘いものは、
なんでも「りんご」。
しかし、やがて語彙も増え、
この本のりんごとこの子との関わりも
どんどん変化していきました。
………..
さて、いつからか、この本をめくりながら、
「これ~ママ」
というようになりました。
…納得ですが。
「これ~パパ」
…なぜだろう?
「これ~ほいちゃん」(自分のこと)
… ふーん。なるほど…
この子が2歳になったばかりの、ある日。
初めて、こう言いました。
「これ~ わたし」
… !!
この本を、認識絵本と紹介されたことが
ありました。
認識絵本とは何でしょう?
これはボール。これはトマト。これは机。
というように、
物の名を子どもに教えるとするなら、
この本には”りんご”しか
出てきません…
でも、初めて言った『これ、わたし』という言葉が、
この本の本質を言い表してくれたように思えたのです。
うれしいときの わたし
かなしいときの わたし
ねむいときの わたし…
このりんごは、読む子そのものの
”わたし”なのではないか。
りんご というアイデンティティを持った
わたし が感じる わたし の営み。
自我の感覚。
赤という色は、それになんとふさわしいことでしょう!
色の絵本シリーズで、挑戦していきたいテーマです。
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青い林檎社