![](https://miyagawa-yoriko.jp/wp-content/uploads/2023/02/いつも改良light.jpg)
新川和江詩集『いつもどこかで』の13刷が出ました。
![](https://miyagawa-yoriko.jp/wp-content/uploads/2023/02/いつも改良light-1024x987.jpg)
初版は1999年です。
![](https://miyagawa-yoriko.jp/wp-content/uploads/2023/02/裏面改良2-1024x929.jpg)
このお仕事は、1995年の初めての個展にご案内した
大日本図書の編集部のOさんがお声をかけて下さいました。
「5年間、何かお願いできないかと考えていました。
新川先生の詩の世界がみやがわさんにきっと合うと思って…」と
仰られたのを覚えています。
この本は、「詩を読もう」シリーズの中の始まりの1冊ということでした。
たくさんの詩人のお名前をきいたのですが、
その時は、「次が谷川俊太郎さんと高階杞一です」というお話ししか
頭に入りませんでした!
新川和江「いつもどこかで」
谷川俊太郎「みんなやわらかい」
高階杞一 「空への質問」
(以下、出版順ではありません)
まどみちお「大きなおなかの小母さん」
阪田寛夫 「ほんとうた・へんてこうた」
高丸もと子「今日からはじまる」
木坂涼「五つのエラーをさがせ」
糸井重里「詩なんか知らないけど」
大橋政人「十秒間の友だち」
木村信子「もうだいじょうぶだから」
![](https://miyagawa-yoriko.jp/wp-content/uploads/2023/02/詩を読もう.jpg)
こんな立派なシリーズが、何年もかけて完成したのですね!
新川先生の書き下しの原稿のコピーをいただき、
押しつぶされそうなプレッシャーの中で、
ただただ夢中で描きました。
![](https://miyagawa-yoriko.jp/wp-content/uploads/2023/02/こうろぎとあきかん2-759x1024.jpg)
![](https://miyagawa-yoriko.jp/wp-content/uploads/2023/02/ゆっくり2-1-447x1024.jpg)
![](https://miyagawa-yoriko.jp/wp-content/uploads/2023/02/ごめん2.jpg)
etc.etc.
ようやく描き上げ、
私は、イラストを原稿にきりはりし、
編集のOさんにお見せしました。
「うーん…出るかなぁ」
一瞬、Oさんの顔が曇りました。
淡く薄い灰色のトーンが印刷で出せるだろうか…と
不安になられたようです。
そして、
ぽんかん のイラストを見て、
「乗せましたかー!」 と一声
![](https://miyagawa-yoriko.jp/wp-content/uploads/2023/02/ぽんかん-1024x655.jpg)
はい!みかんを雲に乗せました(笑)
デザイナーや印刷所の方々のご尽力で、
無事、淡い調子まで美しく刷り上げていただきました。
Oさんが、笑顔で「できましたよ」とゲラ刷りを見せて下さった時には、
本当にほっとしました。
(13刷になった今も、まったく色あせていません!)
そして、新川先生は、翌年、
2000年 『いつもどこかで』で第47回産経児童出版文化賞JR賞受賞
されたとのことでした。
おめでとうございます!
これからも末永く、この本が
い つ も ど こ か で
読み継がれていきますように