休憩の後
水のSound。
洞窟の中のような、
青い世界を表現しました。
ドライアイスで足元がひんやりしました。
ドビュッシーの「映像」
その後、即興で水をイメージしたSoundを弾き、
カラフルなライトの中で、
サンサーンスの「水族館」弾きました。
魚達のうろこがきらきらと輝く
イメージです。
そして、黄昏の赤い世界へ…
海のSound です。
赤い黄昏時の光の中で よせては返す波の音…
(4分間ほどだったのですが、あとで娘達に”長かった!”と
文句を言われてしまいました…)
波の音を聴きながら、
私の胸にある光景を思い出していました。
1998年ころの、湘南茅ヶ崎の海岸です。
この頃、実家に帰省した際には、よく海辺を家族で散歩したものでした。
父が亡くなる1年ほど前の冬、海岸で波を見ながら、
父がしみじみと言った言葉が耳に蘇ります。
「親友のUが逝ってしまった。それまでは、死は遠いものだと思っていたが、
今は、この海の波くらいに、その世界が近いものに感じるよ…」
私はマーラーのアダージェットを弾くとき、
この黄昏の海を思い出します。
(その3に続く…)